忍び
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ヴィーナスの彫像に理想の女性を夢想し、自らの被虐的性愛の対象としてワンダに全人格を投影するセヴェリーン。ワンダは自ら自覚していなかった嗜虐性をあぶりだされるが、自分は女として男に傅きたいという欲求も持っている。そこにギリシア系の恋敵が現れ、さらなる被虐心を煽られ・・・という具合に、後のSM文学に大きな影響を与えたマゾッホのこの作品は、文学史上の金字塔というべき優れたものだ。「時代の衰えゆく生に実体験を喪失した世紀末文学の作家の宿命に徹した結果」という、訳者種村季弘の解説は実に的確だ。現代にも通じる何かを持った作品である。翻訳も読みやすく格調高い。
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