忍び
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紅葉&金閣寺
確かにこの世には絶対的で不滅的な美というものが存在する。完全すぎる美を自分だけのものにしたいという感情は、あまりにも利己的な感情である。青年僧、溝口にとって金閣とはどういう存在であったのか。この小説を読み解く鍵はそこにあると思う。 あまりにも美しいものと対峙してしまったとき、私たちはその対象に全存在を奪われる。そして、自分だけのものにしたいと思うだろう。青年僧は金閣と共に心中する道を選んでしまった。運命は静かに青年僧をのみ込んでいく。 暗い日本海を見ながら「金閣を焼かねばならない」と決意する彼のその心の内はとても暗く、深く、陰鬱だ。 金閣を焼いた後、彼は美のさらなる高みまで昇天できたんだろうか。幻の中でしか有為子を愛せなかったように、幻の中で彼は金閣自身になったんだろうか。
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