忍び
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「もう食傷気味。映画はコケる」
こんなふうにいわれていたリリー・フランキー原作の映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が14日に全国公開された。 ところがこの映画、予想に反してヒットしているのだ。 「東京タワー」はこれまで大泉洋・田中裕子のコンビでスペシャルドラマになり、速水もこみち・倍賞美津子のコンビで今年1月の連続ドラマになった。 どちらも視聴率はイマイチ。それだけに映画も失敗するといわれていたわけで……。 「前売り券の売れ行きが好調で、配給の松竹の興収目標は30億円です。現段階では最終見込みで20億円程度は確保したといわれている。まあまあです」(映画関係者) 映画はオダギリジョーと樹木希林がコンビ。オダギリの恋人役を松たか子が演じている。 オダギリと原作者のリリー氏が雰囲気が似ていることや、樹木がしみじみとしたオカンを演じていることが絶賛され、ドラマよりもデキがいい。 「リリー氏はドラマにはほとんどタッチしなかったのですが、映画にだけは関わり、スタッフの人選に口出ししたとか。そのこだわりがヒットに結びついたのかもしれません」(事情通) GW映画のオススメの一本といえそうだ。
昨年10月から芸能活動を休止し、米ロサンゼルスに語学留学をしていた6人組み人気アイドルグループ「KAT-TUN」の赤西仁(22)が帰国し、きょう20日午後、都内で緊急復帰会見を開く。留学は、当初、「半年間」としながら、休業会見の際には、「期間は分からない」などと話し“無期限”もにおわせていた赤西。突然の帰国、復帰の理由は?
赤西休業後、KAT-TUNは、5人で活動を続けていた。昨年12月には、シングル「僕らの街で」をリリースし、今月からは冠番組「カートゥンKAT-TUN」(日本テレビ)がスタート、個々のメンバーもソロでドラマに出演し、順調に活動を続けてきた。 しかし、赤西は、同グループの亀梨和也(21)とともに人気を二分する存在。さらに、“ポスト・キムタク”と将来を期待され、グループNo.1を誇る歌唱力を持ち合わせていただけに、赤西の休業がグループに与える痛手は大きかった。 一方、ロスの留学先では、女性週刊誌にマークされ、たびたび転校を余儀なくされるなど、トラブルもあったようだ。 KAT-TUNは、4月3日から、全国ツアーをスタートさせており、赤西は、ファイナルとなる東京ドーム公演(6月2、3、16、17日)で復帰を果たすとみられる。
「リカちゃん人形」が発売40周年を迎える。累計販売数は約5300万体。流行のサイクルが短い業界で、「永遠の11歳」はなぜ長く愛されてきたのか。【小国綾子】
「私、パリへ旅立つことになりました」。発売元タカラトミーのホームページに「リカちゃん」のブログが登場した。リカちゃんが「ママみたいな素敵なレディーになりたい」と世界旅行に出た、という。 これは、同社が展開する新シリーズ「ワールドツアー」の物語設定だ。19日、トランクを持ったリカちゃん人形「旅立ち」などを発売した。 小学5年の世界一人旅には理由がある。この40年で、人形遊びをする年齢層はかつての小学5年前後から、4~6歳の幼児へと変わった。舞台を世界に広げたり、ブログを活用することで、再び幅広い年齢層を取り込もう、というわけだ。 「子どもに国際感覚を身につけさせたい、という今の親のニーズもくみ上げた。コンセプトは『親子』と『おしゃれ知育』」と同社担当者。パリやニューヨークなど、旅先を描いた飛び出す絵本を使ってストーリー性の高いごっこ遊びを楽しめるほか、外国事情を学べるようになっている。 初代人形の発売は高度成長期の67年。開発チームは全員男で「多くの女の子に意見を求め、『かわいい』と言う商品を作った」(同社)。この40年間でリカちゃんは小顔でモデル体型へと変身。今や開発チームの多くが女性だ。 「リカちゃんハウス」も時代の夢と現実を映してきた。60年代はソファーやシャンデリアのある応接間など庶民には縁遠かった部屋が、母親のマイホームへの夢までかき立てた。71年、マンションハウスも登場。台所は現実に先駆けシステム化された。バブル時代には5LDKの億ションが、バブル崩壊後は家族団らんをテーマにしたハウスが売れた。 母はファッションデザイナー。父はフランス人で世界的な指揮者。当初、設定だけの存在だったパパは89年、ようやく人形が発売された。バブル崩壊で父親が家庭回帰を始めた時期に重なる。 売り上げのピークは70年代後半で年間220万体約50億円。しかし今は少子化とテレビゲームなどに押され、100万体約20億円に落ち込んでいる。 夢とあこがれの存在から、現実を映し出す存在へ。人形名から筆名を得た精神科医の香山リカさんは15年以上も前、著書で「今や私たちの日常は当時のリカちゃんの生活そのものに追いついてしまいました」と書いた。まして今は、小学生が高価なブランド服を着こなし、化粧し、消費ターゲットの中央に立つ。現実はリカちゃんの世界を追い抜いてしまったのか。 人形文化論が専門の日本女子大、増淵宗一教授は「リカちゃんは40年間、人形遊びのトップランナーだった」と指摘する。「単に低年齢化したように見える人形遊びは、実は多層化している」とも。「90年代後半から、幼稚園児、中学、高校生、妊婦バージョンのリカちゃんが次々売り出された。今の少女がその時々で性格やファッションを使い分けるように、人形も多重人格性を身につけた。一方、人形をパーツから組み立て、彩色したり、かわいいだけではない人形が登場し、20~40代女性の心をつかんでもいる」と語る。 5月3日、「リカちゃん」は1度も年を取らないまま、40回目の誕生日を迎える。
「早く解決して」「お年寄りが心配」。20日昼、発砲音と怒声が静かな住宅街に響き渡った。東京都町田市で発生した立てこもり発砲事件。上空には何機ものヘリコプターが飛び交い、防弾チョッキ姿の警察官が規制線をくぐる。緊張は夜まで続き、住民からは不安の声が漏れた。
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