忍び
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ![]() 同監督にとって13本目となるこの作品は、笑いと驚き、そして映画への愛をたっぷり詰め込んだ“北野流映画賛歌”。監督自身が、ビートたけしの名で主演、松坂慶子、江守徹、吉行和子、宝田明、内田有紀、木村佳乃らが出演している。音楽は池辺晋一郎。 物語の主人公の「北野武監督」は、もっとも得意とする暴力映画を「二度と撮らない」と宣言。次なるヒットを生むために、試行錯誤を繰り返すが、どの作品も様々な理由で頓挫してしまう。北野監督は、詐欺師の母娘(岸本加世子、鈴木杏)と、実直な男(ビートたけし)を主人公にした映画を撮ることにするが、物語はあらぬ方向へ動きだし、奇想天外な結末へと向かっていく。 この映画で「監督」は、「小津安二郎風」「オーソドックスな恋愛映画」「昭和30年代もの」「忍者映画」「SF」「ホラー」など、“北野武らしからぬ”様々なタイプの映画を実際に作ってみせるが、いずれも思わず笑ってしまうような結果に。 もっとも、森昌行プロデューサーによれば、「どれも監督が本当にやってみたいと思っていたこと」。一つ一つの「作品」が、時間と手間をかけて丁寧に撮影されたという。全編からあふれ出すのは、予定調和の作品に飽きたらず、新しい世界を切り開こうとする監督のおかしくも切実な映画愛。北野監督は「たくさんの人にご覧いただきたい」とコメントしている。
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